首相は、日本がASEANの「インド太平洋に関するASEANの見解(AIOP)」を最初に支持した国であり、今後も引き続き全面的に支持していくことを強調しました。さらに、日本の主要な戦略・協力プログラムを「ASEAN共同体ビジョン2045」と連携させ、ASEANと共に平和と安定の促進、未来の経済・社会の共創、そして次世代に向けた「心と心のパートナーシップ」の三本柱をさらに強化していくと表明しました。
また、高市首相は、海上安全保障、サイバーセキュリティ、国際犯罪対策、安全で信頼できるAI(人工知能)エコシステムの構築、災害対策、教育や人材育成など、具体的な分野での協力強化を提案しました。
ベトナムのファム・ミン・チン首相をはじめASEANの各国首脳は、高市早苗首相が日本初の女性首相として就任したことを祝福し、高市首相と緊密に連携しながら共通の優先課題を推進していく決意を表明しました。
ファム・ミン・チン首相はまた、日ASEAN関係が50年以上にわたる発展の中で、相互に信頼し、誠実なパートナーとして共通の利益と目標を共有し、法の支配に基づく開かれた包摂的な地域構造の形成に寄与してきたことを強調しました。
さらに同首相は、世界および地域情勢が複雑かつ急速に変化する中で、「包括的戦略的パートナーシップ」であるASEAN-日本関係は、「心から心へ」「行動から行動へ」「感情から成果へ」と力強く進化していく必要があると述べました。
第28回ASEAN-日本首脳会議でも、ASEAN諸国の指導者たちは、日本がASEANにとって最も古くからの信頼できるパートナーの一つであると強調しました。
両者の協力関係は、幅広くかつ活発に発展しており、相互に利益をもたらす「実質的で包括的な戦略的パートナーシップ」の模範となっていると評価されました。
実際、これまでに策定された130の行動計画のうち108項目がすでに実施されており、具体的な成果が上がっています。
現在、日本はASEANにとって第4位の貿易相手国であり、第5位の直接投資国でもあります。2024年の日本とASEANの二国間貿易額は2,366億米ドル、直接投資額は175億米ドルに達しました。
また、日本が提唱する「共創(Co-creation)」「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」「アジア・エネルギー移行イニシアティブ(AETI)」などの地域協力イニシアティブは、両地域の人々に具体的な恩恵をもたらしています。
ASEANおよび日本の指導者たちは、今後も多くの協力の可能性があることを確認し、「包括的戦略的パートナーシップ」をさらに深化させていく決意を共有しました。
今後、ASEANと日本は、デジタル化、イノベーション、クリーンエネルギー、教育、医療、サイバーセキュリティ、気候変動への対応、食料安全保障、持続可能な農業などの分野における協力を重点的に強化していく方針です。
特に、「ASEAN-日本協力基金(JAIF 3.0)」を最大限に活用し、具体的なプロジェクトの実施を支援していく予定です。
さらに、ASEAN諸国は、日本とともに「ASEAN-日本包括的経済連携協定(AJCEP)」の早期改定および「地域的包括的経済連携協定(RCEP)」の効果的な実施を進めていく意向を示しました。

